芥川賞受賞作「火花」「「スクラップ・アンド・ビルド」
ずっと気になっていた又吉さんの「火花」と、羽田圭介さんの「スクラップ・アンド・ビルド」を読みました。
文藝春秋さん。ありがとうございます。
社長の松井さん。お会いしたことはありませんが、文藝春秋の9月号には激しく感謝します。
どちらも、読みやすくて、スラスラ読め入り込むことが出来ました。
具体的な感想は・・・。
3行じゃ書ききれない・・。
「火花」は、さすがストーリー設定が本業だけあって、リアリティがあり。
季節感や風景を上手に表現されていて、
ああ、日頃文字と向き合っている方なんだな、と思いました。
ただ・・。う~ん・・。みなさんの評価が気になるところです。
「スクラップ・アンド・ビルド」は、若者と年寄の話です。(説明ざっくりすぎ)
おじいちゃんとの会話がなんともリアルで。
主人公の、社会的には完成された大人だけれど、まだちょっと未完成なのがなんとも言えませんでした。
あの彼女さん、自分とかぶるわあ・・。
で、ふと東京に住んでいた祖父を思い出しました。
高校生の頃、祖母から「もうおじいちゃんがボケちゃて大変なの」
と電話がきて、
家族みんなで会いに行った時のこと。
祖父の表情からして、「ああ、私のことわかってないな」とは高校生の自分でも感じて。
それでも会話をしていたのですが。
「今日お仕事は?」
と祖父にいわれ、
「なに言ってるの、おじいちゃん。私まだ学校だよ~?」
と言ったら、
「あ~先生なさってるんですか」
と言われたあの衝撃・・。
結局2年後くらいかな、自分が短大生の頃亡くなってしまいましたけど。
最後まで温和な優しい祖父と思い出しました。
本日の諭吉と夏吉です。
ほんの3分前は和やかにジャレていたのにな。
そして、また3分後仲良く舐めあってたりして。
ネコの気ままなのがうらやましいです。